佐々木小次郎(ささき こじろう)生年不詳〜1612年5月13日(慶長17年4月13日)
江戸前期の剣術家。
越前国(福井県)の生まれともいわれ, 巌流, 岸柳とも称した。
小倉細川家または安芸毛利家の兵法師範を勤めたとされる。
富田流の鐘捲自斎の得意とした中太刀を学び, 工夫を加えてさらに刃の長い大太刀の技を創案し, 巌流と命名。同流は3尺余(約1m)の太刀を素早く操作するところに特徴があり, 燕返しとも呼ばれた。
慶長17(1612)年舟島(下関市)で宮本武蔵と戦い,命を落としたとされる。巌流は小次郎に始まり,小次郎に終わった短命の流派。
出典: 朝日新聞社「日本歴史人物辞典」