中天遊

中天遊(なかてんゆう)1783年(天明3年)〜1835年(天保6年3月26日)

江戸後期の蘭学者。

丹後生まれ。本名は上田、名は環中、通称は耕助、別号は思々斎。

文化2年(1805年)江戸で大槻玄沢に、また同6年京都で稲村三伯の塾に入門し蘭学を学ぶ。同14年大阪で医を開業し、思々斎塾をいとなむ。訳著に齊藤方策と共訳の『ベルヘイン解剖図譜』、幾何光学書『視学一歩』、粒子論を説く『引律』『引律堤耳』、また『算学一歩』などがある。

出典: 新潮社「新潮日本人名辞典」