天璋院(てんしょういん)1837年1月25日(天保7年12月19日)〜1883年(明治16年11月12日)
江戸幕府13代将軍徳川家定の御台所。通称は篤姫。
薩摩藩支族今和泉領主島津忠剛の娘。鹿児島生まれ。薩摩藩主島津斉彬の養女。さらに家定と婚姻するため,近衛忠熙の養女となった。諱は敬子。
婚姻から2年足らずで家定が没し,落飾して天璋院と号した。
14代将軍徳川家茂に降嫁した和宮(静寛院宮)との仲は芳しくなかったといわれるが, 幕府崩壊に際しては,協力して徳川家救済に尽力。
明治維新後は,徳川宗家を継いだ家達の養育に専心した。
家定との婚姻は政略的なものであったが,生涯徳川家の人として生きた。
出典: 朝日新聞社「日本歴史人物辞典」